iDeCoとは?
次はiDeCoについてお願いしますとの要望がありましたので書いていきます。
iDeCoとは?
iDeCo(個人型確定拠出年金)は個人で積み立てていく年金制度のことです。
企業型DCは企業が決めた金融機関で、掛け金、運用費は企業が払ってくれるのでどう運用するかを自分で考えるだけです。それに比べてiDeCoは自分で金融機関を決めて、掛け金も決めて、何で運用するかも自分で決めます。自分ですべて選べるというのは大きなメリットだと思います。しかし、選択肢が多すぎて分からない、難しいと思う人もいるかもしれません。
前回も少し書きましたが、自分の人生設計を考えて、投資したいと思えるところに投資するようにしましょう。元本保証型が本当に安全かは分かりません。具体的な投資先の選び方に関してはまたの機会に書きたいと思います。
前回の記事:企業型DCってやった方がいいの? - 楽園までの道
iDeCoのメリット
- 掛け金分が全額所得控除
一番のメリットは税金が安くなることです。「全額」所得控除というのが大きいですね。保険料は所得税2万円以下、住民税が1万2千円以下しか全額所得控除にはなりません。iDeCoは掛け金の上限は決まっていますが、すべて所得控除になります。 - 利益がでた分に税金はかからない
一般的に利益が出た分には20.315%の税金がかかるのでお得ですね。
iDeCoを始める上での注意点
会社によってできない場合もある
基本的に20歳以上の会社員の方であれば加入できますが、企業型DCの加入対象者で個人型確定拠出年金への加入が認められていない方などは、加入できません。会社の人に聞いてみましょう。
会社に申請しないといけない
iDeCoを始めようと思ったら会社に申請しないといけません。金融機関でiDeCo専用の口座を作ったら金融機関から送られてきた書類に記入して会社に提出しましょう。承認されたら掛け金の上限が分かります。この作業が一番めんどくさいかなと思います。
あと、年末調整の申請があります。iDeCoの給与天引きに対応している会社であれば年末調整は不要ですが、給与天引きではない場合には年末調整の手続きが必要です。保険料控除などで年末調整している人は多いと思うのでそれほど面倒な作業ではないかと思います。11月頃に金融機関から届く「小規模企業共済等掛け金払込証明書」を見て「個人型及び企業型年金加入者掛金」の欄に記入して提出すればOKですね。
60歳まで下ろせない
企業型DCと同じで年金制度なので、60歳まで下ろせません。これが一番のデメリットだと思います。逆に言うと、60歳までお金を下ろさなくても大丈夫だと思う人はiDeCoを始めた方が良いと思います。
60歳まで解約することはできませんが、年に1回、掛け金を変更することができます。また、掛け金の積立てを停止したり、再開したりすることは申請すればいつでも可能です。
手数料がかかる
加入時に2,777円、1ヶ月ごとに167円の口座管理手数料が最低でもかかります。金融機関によってこれにプラスして手数料がかかるところがあります。地方銀行の銀行員に騙されずに済むので、ネット証券を開設して使いましょう。
受け取り時に注意が必要
所得として受け取っていないから税金を払わなくていいだけで受け取るときには税金を払わなければいけません。しかし、年金制度ですので退職所得控除や公的年金等控除の対象になります。60歳を超えたときに自分の資産をどう使っていくか私も現時点ではよく分かりません。50歳くらいになったら一時金として受け取るか年金として受け取るかを考えたいと思います。iDeCoは受け取るときに注意しないと損する可能性もあるよということは頭にいれておいてください。
まとめ
- iDeCoはメリットが大きいから60歳まで下ろさなくても良いお金ではじめよう
- 手数料の安いネット証券ではじめよう
- 50歳くらいになったらどうやって受け取るかを考えよう